粋筆



中秋の名月。

「八月十五日」と書いて「なかあき」と読む名字の方がいらっしゃるそうです。年に12回ないしは13回ある満月の中でなぜか9月だけは特別扱いなんですネ。空が澄んで美しいからかしら、などとビール片手に見上げてみるも今日の東京は曇り空。ううむ、日頃の行いが以下省略。という訳で今宵はこのページにちなんで日記なる物を開いて見ます。9歳の誕生日に母(みっちゃん)が日記帳をプレゼントしてくれたのをキッカケに始めた日記は今や膨大な量となって我が家の本棚を占拠しています。たんなる気紛れですが7年前の物にしました1996年モノ、比佐廉ヨワイ20歳でゴザイマス。えー、「昼に起きた」。・・・。
 この頃は劇団ひまわりに通いつつ夜は四谷のクラブでアルバイト。酒まみれのおじ様達にウイスキーの生キル苦シミ割りをご馳走になりつつ食いつないでおりました。「寝ぼけ眼で一階に降りると母みっちゃんとその弟たかしおじちゃんとその姉やっちゃん、更に我が愚弟一平が寿司を取りビールを開けて昔のアルバム肴に盛り上がっている」とあります。・・・馬鹿みたいに平和ですむしろ馬鹿です。「そのうち飽きたので店(みっちゃんが経営するバー)に行き、休みなのをいいことに親族カラオケ大会を始める」・・・コメントのし様もゴザイマセン。そして挙句は「酔っ払った勢いで店の経営方針について話し合ううちに喧嘩になって、呆れた私と一平はデュエットなどしてやり過ごし、そのまま撃沈」・・・以上でこの日の日記は終了しています。いつか日課となり特に意味を見出せなくなっていた「日記」達は、時を経て今の煮詰まった私に勇気を与えてくれたりします。「駄目なのは今に始まった事ではない」・・・そんな格言が生まれた夜、再び4杯目のビールと共に仰ぐ夜空に曖昧なお月様。
 物の本によると15日は厳密には月齢で満月で無い日のほうが多いそうです。しかしお仕舞いには「これは一種のお祭りのようなものですからどんな形でも15夜お月さんを楽しみましょう」という心強いコメント。どんな形でも今日という日を生きた自分にOKを出せるゆとりを持っていたいと心に願うほろ酔いの夜でした。
2003,9/9





夏、絵本。

世田谷区某所に佇む我が家は眺めの良い十階建ての八階にございます。かつて我が劇団の主演女優羊と暮らしておりましたこの場所は一階が公民館、二階が児童館そして地下は図書館という少なくとも物覚え惰弱で物忘れ著しい作家には最も適している環境にあり、それはそれは大いに活用している訳なのです。その図書館の一角にある「児童コーナー」なるカーペット敷きの快適空間にて私比佐はこの夏100冊の絵本を読みました。3歳〜10歳くらいの子供たちに囲まれながら、正しくは踏んだり蹴ったり次々渡されて読まされたりしながら片っ端から読んだ絵本たちが、実に優しく厳しく心に響いて、いやもうホント一夏かけてじんわりと染みました。中でもHITは「あきやまただし」氏の絵本。足の速い「スタスタかたつむり」とか豆サイズの「まめ牛」とかひまわりっぽいわに「ひまわに」とかめちゃくちゃなキャラクター達が繰り広げる心温まるストーリーにいちいち感動。気付いたら彼の作品だけで30冊以上読んでおり、いやもう、簡にして潔とはナント気持ち良くそして伝わるものかと、感動して泣いて子供たちにからかわれたりして(笑)。昔読んだものは絵を見ただけで匂いまでもが蘇り、ああ私この絵本でこの言葉を覚えたんだったナンテ事を思い出す事もできました。大正12年の今ごろはパニックだったであろう東京をも見つめていた朧な月を眺めながらそんな事をじんわり思った夏の終わりの夜なんでした。 2003,9/6




再生。

はい、生まれ変わりました−!と見せかけてつれづれる人間が変わっただけだったりして。皆さんこんばんわ、次回脚本執筆もママナラズ儲からない仕事に駆けずり回り今宵も飲酒に大忙しなワタクシ比佐廉にこのページを任せるという・・・これは何かの陰謀だ!!何かって何かってそりゃ勿論羊の陰謀だ!とジタバタしてても仕方ないのでナニヤラ書いていこうかと。そんな運びと相成りましたので今後ともどうぞご贔屓にして下さい。ひいてはページ名を広く募集いたします(のっけっから人任せ)。どうぞ皆様奮ってご応募くだされたし!ではまた・・・。  


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